独身女が犬と鬼怒川絆に行ってきた
一人暮らしで犬を飼っていると、どうしてもお留守番をさせることが多くなりがちです。
うちの犬は幼い頃から数時間のお留守番に慣れてしまって、
「お、出かける?長持ちおやつ、おいてってくれよな!」
みたいな態度で送り出してくれるので、現状、脱毛症になるほど後ろ髪引かれずに済んんでいます。
飼った頃はそれはそれは心配で、ドッグカメラを買ってみたり、
仕事の合間に逐一チェックしたりしたものだなぁと懐かしい気持ちに…
犬を飼う前、姉とハマっていた海外旅行。
オーストラリアやロンドンなど、しんどい長時間フライトさえも楽しかったけれど、今それをやろうとしたら、犬をペットホテルに数日間預けなければいけないわけで…
慣れてしまってホテルのお姉さんが大好き、なんて犬もいるだろうし、そうやって海外旅行に行く人だっているはず。
ただ私の場合、犬がかわいそうとかそれ以前に、飼い主である私が犬欠乏症で死んでしまう。うん、考えただけで無理。つら。
先日冠婚葬祭で1泊だけ父に預けた時も、ホテルに帰ってスマホの中の犬の写真を眺めてはため息をつくしまつで、
それならもう海外は諦めて、一緒に行けるところに行けばいいじゃない!
ということで、はじめて一人と一匹、国内旅行に挑戦してきました!
一人と一匹旅行は制約が多い
「犬と泊まれる宿」等で検索して行き先として選んだのは日光鬼怒川温泉。
昔家族といった記憶があり、なんかこの辺から車でいける距離だし!ぐらいの感じで予約完了。
せっかく3時間かけて栃木県に行くのだから、温泉宿に行くだけじゃなく、ちょっと周辺観光もしたい!と、いろいろと計画して行きました。
プラス50分かけて足を伸ばした華厳の滝は、本来エレベーターで谷に降り、見上げるアングルで滝をダイナミック鑑賞するのが特徴。
しかし肝心なそのエレベーターが犬NGです…!!
犬連れ一人旅の人はここで足止め…涙
下調べでそれはわかっていたので、上から見下ろせる場所で、少しだけその姿を拝みました。
わかってはいたけれど、やはり大迫力!とまではいかなくてちょっと切ない気分に…
そもそも事前情報が足りない場合もある
華厳の滝がそんな感じだと分かっていたので、私にとって明智平展望台が唯一の望みでした。
展望台まではロープウェイなので、犬連れ一人旅としては下調べは絶対不可欠です。
ウェブサイトで事前に、
- 犬は200円の専用ケージにいれてロープウェイにのせる
- ケージに入らない犬は乗車不可
という注意書きを確認。
だけど現地について、いざチケットとケージを借りようと窓口に行ったら、
「展望台から戻ってくるまで犬は一度も外に出せませんけど」
と、おばちゃん…
それはそれは、ぶっきらぼうに…涙
3時間超えドライブといろは坂で疲れてるし、おばちゃん怖いし、もうしょんぼりしてしまって「そうですか…ではかわいそうなのでいいです…」と車に戻ってしまったんですが、後から考えてふつふつ悔しくなってきて、
なんでそれHPに書いてないの!?????
ロープウェイ乗車時の注意みたいな書き方したのなんで??????
てか、展望台って屋内なの!!!????
Google画像検索するとどう見ても屋外だけど??????
うんちおしっこの心配してるの?????
野生動物がうろうろ排泄してる地域で????
指定のロゴ入りマナーバンドとうんち袋1枚500円で売るとかしてボロ儲けしたほうが良くない?????
とはいえいろは坂、秋は混むよね、わかる。超わかる。
でも今めっちゃ空いてるね!!!!
客、10人くらいしかいない時期だからさ、閑散期だけ限定ドッグフレンドリーにしたら、潤うんじゃないかなー、ウィンウィンじゃないかなー、まぁ、そちらさんの事情、知らんけど。
ふぅ、荒れてしまった。
まぁこんな感じで、事前にいくら調べても犬連れ一人旅はうまく行かないこともしばしば…涙
うまく行かないことを前提に予定を組んでおくと、ガッカリしなくてすみます。
それくらい時間と心に余裕を持って行くことをオススメします。
鬼怒川絆は愛犬とずっと一緒にいられる
心がぽっきり折れそうになりながら、温泉宿、鬼怒川絆へ向かいます。
お部屋も食事もずっと一緒にいられる宿は数が限られていて、お一人様だとまぁ、なかなか、そこそこ、お高い。
たまのリフレッシュに犬とゆっくりしに行くなら、許容範囲のお値段です。
誰かといけば安いんだけど…涙
お部屋に入ったら早速探検する犬氏。
緊張もしていたけど、おやつやおもちゃの入った袋をプレゼントしてもらって、大変気に入ったみたいです。
鬼怒川絆、唯一温泉には犬を連れていけません。
犬と一緒に入浴は大変だもんね!
お留守番用のケージを貸してくれるので、その中にドライブボックス兼ソファを入れたら、お利口さんにお留守番できました。
犬とふたり旅をするなら、ケージレンタルがあるかどうかも重要なポイントだな、と再認識しました。
あと、犬が一人でも安心できるベッド。
もちろん、どんなに長時間一人にされても、飼い主は必ず自分の元へ帰ってくるという信頼感も。
お食事も鬼怒川絆に泊まる醍醐味
ペット可ホテルはたくさんあれど、夕食、朝食はビュッフェスタイルが結構多いですよね。
わたしは一人と一匹旅。
私がごはんを取りに行っている間に、椅子から転げ落ちたりしないか心配すぎる。
鬼怒川絆では、一品ずつできたてのものを運んでくれるので、本当に助かりました。
とにかく湯葉に対する警戒がすごい。
普段あながたムシャムシャ遊んでたまに飲み込んじゃってるトイレットペーパーの芯よりはよほどちゃんとした食べ物ですからね。
鬼怒川絆には、実は犬用の温泉もあります。
まにも実はトライしたのですが…水が怖くて仕方ない様子でとても手を離せる状態じゃなかったので、写真どころではありませんでした。
屋外に人工芝ドッグラン、屋内ドッグランもあります。
閑散期の平日のせいか、わんちゃんで混み合う感じはなし。
みんなお部屋でのんびり過ごすのかな^^
チェックアウト後は龍王峡へ
早起きして温泉、足湯や庭園散歩を楽しんで、朝食を食べた後は、11時チェックアウトまでゆっくり過ごせました。
10時チェックアウトのところも多いけれど、、さすが温泉宿、のんびりくつろげるようになっていて、とても助かりました。
特に犬連れは、赤ちゃん連れと同じで荷物がめちゃめちゃ多い!!!
焦って支度しなくて済むので、心の余裕が違います。
鬼怒川絆から徒歩で15分という場所に、龍王峡があります。
下調べで犬不可ではなさそうだと分かっていたものの、明智平展望台の経験があるので、あまり期待しすぎないようにしながら向かってみました。
特にエントランスなどもなく、ゆるっとハイキングコース的なところへ。
紅葉シーズンの直前だったためか、とても空いていて助かりました^^
ジグザグの渓谷は見応えたっぷり!!
天気もよくて少し暑いくらいの日でしたが、ハイキングコースは気持ちのいい木漏れ日で、本当はもう少し歩きたかった…
しかし犬が全然歩かない…!!!!
初めての旅行で疲れもあるだろうし、極度の人見知りなので、狭いハインキングコースで他の観光客とすれ違うたびに、「ひゃ!」とかやってる。
もうめんどくさくてスリングに入れてしまうものだから、強制的に2.7キロのウェイトを背負っってのハイキング。
これが虚弱人間には結構しんどい…!
もう少し頑張ろうかどうしようか迷っているうちに、入り口にあったお茶屋さんでお姉さんが、
「わんちゃんも一緒にどうぞ~」
なんて呼び込みしていたなぁとか思い出しちゃって、早めに切り上げて引き返しました笑
めし処 龍王がめちゃめちゃドッグフレンドリー
入り口の方へ戻っったら、また同じお姉さんが呼び込みをしていて、フラフラと入店。
この「めし処 龍王」が、もうめちゃめちゃドッグフレンドリー!
今回の旅行、犬とふたり旅故に切ない思いを味わったので、涙が出るほど嬉しかった!
何より、お宿以外で車の中じゃなく、席について食事ができるんだもの…!!
看板犬に小型犬が二頭いて、その子たちも超フレンドリー。
おそらく犬はテラスのみ。座席に乗せるのもOKでした。
お宿の朝食を食べたばかりだったのと、天然氷のかき氷が魅力的すぎたので、夏みかん味を注文。
隣接するお土産屋さんもドッグフレンドリー。
スリングで店内に入るのを、快諾してくださいました。
まだ結構暑い中車に留守番させるわけにもいかず、お土産は買えないと思っていたので、とても嬉しかった…!
単身犬連れさんはここでお土産調達できるぞーー!!
そんな人いないか!私くらいなのかな!?
スリングに入らない大きい子は要確認です。
ちなみにスリングは犬とふたり旅の必需品。犬を背負いながら両手が空くのは本当に助かりました。絶対あったほうがいい。絶対。
こんな感じで、最後に「幸せになれる」という胡散臭い沢庵(美味しい。クセ強めのお店のおっちゃんに一本だと効果が薄いから二本にしたほうがいい、と言われましたが、今結構幸せなのでお断りしました笑)を買ってこの旅行は無事終了しました。
結論、犬とふたり旅は達成感がすごい
大変なこともあったし、帰りの三時間ドライブはカフェインドーピング必須すぎたけど、犬とふたり旅の達成感、半端ない!
私、何でもできるじゃん、って、貧弱な自己肯定感が数ミリ向上しました。
誰かと行く旅行も、それはそれで楽しい。
でも完全に自分のペースで舵取りできる一人旅は、ちょっと癖になりそう。
何より大好きな愛犬と一緒にドライブしたり、ハイキングしたり、温泉旅館でのんびりしたり、誰にも邪魔されない、水入らずの旅なんて最高じゃないはずがなかった!
実は、いつかキャンプに挑戦したい願望がある、アラサー独身女。
グランピングも興味があるけど、やりたいのは、ちゃんと自分でテント張って、調理器具持っていくやつ。
こういうとき、女の一人旅は防犯上の心配が出てくるでもどかしい。
ファミリー向けのキャンプ場など安全性の高い所で、いつかトライしてみようと思っています!