独身女、一瞬だけブレる - 独身女、犬を飼う

交友関係が非常に狭いわたしだけど、先日、数少ない親友と呼べる友人が出産しました。

里帰り出産のため地元に帰ってくるというので、大きなお腹をかかえてランチを予約。
出産まではまだ半月以上あるはずだったのに、その数日後には、出産の報告がありました。
なんでも、ミッション・インポッシブルの最新作を映画館で見た後にお腹の様子に動きがあったらしい。彼女はトム・クルーズの胎教効果を絶賛していたけれど、多分それ、間違ってない。さすがトム・クルーズ。

そんな彼女から、生後半月頃に連絡が。
なんと、赤ちゃんに会わせてくれると！！

今まで、友人が出産したことは何度かあったけれど、その時はわたしもまだ若すぎて、赤ちゃん？よくわかんないけど、すごく小さいね！くらいの印象で…
それに、生後半月なんて、そんなド新生児に会ったことなんて、もちろんない！

ド新生児に会ってきた

今回出産した友人の家に、もうひとりの友人と訪ねました。
一緒に訪問した彼女もまた二児の母で、上の子はすでに小学生。めっちゃお母さんしてる。すごい。
出産祝いをいろいろ悩んだ結果、結局現金を包みました。出産した経験なんかないので何が必要なのか貧相な想像しかできないし、趣味に合わないものをもらっても困るだろうと思っての選択でしたが、喜んでもらえて何よりでした。
人類、ミナ、オ金、好キ！オ金、ウラギラナイ！(真面目な話、出産を頑張ったご褒美にでも使ってもらえたらと思います)

友人宅について、木製のベビーベッドを覗くと、すやすや眠る、3000グラムに満たない赤ちゃんが眠ってる…
ほっぺがつるつるで、指がお人形さんみたいに小さくて、髪の毛がフワフワで…慣れない手付きで抱っこすると、ものすごく、いい匂いがする…
赤ちゃんを抱いたことのある人なら知ってると思う。赤ちゃんって、言いようのない、いい匂い。

親友三人でケーキを食べながら、近況についてあれこれ話をして、泣いた赤ちゃんを一緒に見に行って、おむつをかえたり、ミルクをあげるのを眺めて。

なんかこの気持のまま、すぐにでもママになれそうな気がする。
三十になったばかりの頃だったら、絶対に抱かなかった気持ち。

夜泣きについて話を聞きながら、あぁ、結婚はできなさそうだけど、子供はほしいなぁ。なんて、漠然と思ったり。

もし娘だったら、私と姉、母がそうであるように二十年後、三十年後に一緒に買い物に行けるかな、とか、もしくはこの親友たちと、その娘と一緒だったりしたら、どんなに楽しいだろうな、とか…

10ヶ月という長い間同じ体で過ごし、命をかけて産み、その手に抱くというのは、どういう気持ちなんだろう。
そんなことを想像しながら帰路につきました。

家に帰ってリビングのドアを開けたら、お気に入りの自分のソファで、まにが待っていました。地面に埋まるみたいに姿勢を低くして、大きな耳をへにょっと後ろに倒して、しっぽどころかお尻を振って、あろうことか少し嬉ションしながら、私に撫でてもらえるのを、今か今かと。お留守番頑張ったね、と褒めてもらえるのを、待っていました。

人間の新生児は、アラサー女が簡単に揺らぐくらい、それはそれは可愛かった！

でも、あぁ、やっぱり、わたしにとっては。

毛がが生えてるほうが、断然かわいいわ。